鼻血の間違った情報

○鼻血の間違った情報

古くから、鼻血の止め方として、鼻血が出たら、頭を後ろにして上を向いたり、首の後ろをトントン叩くと良いと言われて来ました。

そう思っている方は今でも多いはずです。

しかし、それは鼻血の間違った情報なのです。

鼻血が出てきて、上を向いたりしたら、鼻血が喉に流れ込んでしまい、鼻血を飲み込んでしまいます。

血液には催吐性があるので、血液を大量に飲み込んでしまうと気分が悪くなったり吐き気がしたりする場合もあります。

鼻血が出たら上を向くのは間違った情報ですので、鼻血がでたら下をむいて、鼻血を飲み込まない様にして、鼻血が口に溜まったら外に吐き出す様にしましょう。

また、首の後ろをトントン叩く行為はどうでしょうか？

これも、何の効果もないそうです。

首の後ろに鼻血を止めるツボがある事から言われている行為だと思いますが、首の後ろの血管と鼻の血管は殆ど無関係なのです。

首の後ろをトントンと叩く事により、強く叩きすぎて首を痛めたり、振動により鼻血が止まりにくくなると言った弊害の方が大きいようです。

また、鼻血が出た場合に、ティッシュペーパーを鼻に詰めたりしますが、これも止めた方が良いでしょう。

鼻の中の毛細血管は切れやすいですので、いれる際に血管に傷を付けたり、止まった後にティッシュペーパーを取りだす際に血管を傷つけ、また鼻血が出始める場合もあります。

次回は鼻血の正しい止め方について説明します。