鼻血の治療法

○鼻血の治療法

鼻血の治療法として、耳鼻咽喉科外来では、まず出血場所を特定する為に、鼻の入り口から奥の方まで鼻鏡や鼻咽腔内視鏡を使って出血場所を特定します。

場所が特定出来たら、応急処置として、キーゼルバッハ部位からの出血であれば止血用の圧迫タンポンや血管収縮性のある薬液などで止血を行います。

鼻血を繰り返す場合には、腐食性薬剤や高周波電気凝固メス、レーザーなどを使って原因となる血管を焼灼して止血処置や再出血の予防処置をおこないます。

また、重度の鼻中隔彎曲の場合は手術による治療が行われる場合もあります。

鼻中隔の血管異常の場合には、電気で出血の原因となった血管を焼いてしまう電気凝固治療という処置を行う場合もあります。

鼻血の原因には、内科の診療が必要な血圧に原因がある高血圧症の場合や血液に原因がある血液疾患による場合もあります。

以上のような治療を行っても鼻血が止まらない場合は、血液凝固検査、一般化学検査などを行って、他に原因となる疾患が無いかを確認する為に入院が必要になります。

入院での治療でも止血しない場合は、出血動脈の結さつをしたり、動脈の塞栓術を行う事あります。