変形性膝関節症の症状

変形性膝関節症の症状

変形性膝関節症の症状は、中高年の方に多く、加齢や肥満、筋力の低下により発症しやすいのですが、症状としては、ひざのこわばりや膝痛（膝の痛み）、関節の変形などがあります。

変形性膝関節症の症状の進行ぐあいにより、「初期」「中期」「後期」に分ける事が出来それぞれ説明して行きます。

●変形性膝関節症の初期症状！

変形性膝関節症の初期症状としては、朝起きて歩き始めた時の「膝の違和感」が最も早く現れる症状です。
膝の違和感から始まり、膝に負担の掛かる階段の上り下りなどで膝が痛い！などの膝痛（膝の痛み）を感じる事もあります。
膝痛（膝の痛み）も長く続く事はなく、症状の進行も朝の違和感だけで本格的な変形性膝関節症が進行しない方もおります。

初期症状を放置しておくと、徐々に進行して症状が悪くなっていきます。


●変形性膝関節症の中期症状！

変形性膝関節症の中期になると、日常的に膝痛（膝の痛み）がはっきりと自覚できるようになります。

膝が完全に曲がらない、伸び切らないといった症状が進み、正座やしゃがみ込む動作が苦痛になってきて階段の昇降、特に降りることがつらくなってきます。

変形性膝関節症の進行に伴い、関節軟骨は、摩耗、変形と進んで行き、どんどん軟骨が削られていきます。

削られた軟骨が膝関節の間に挟まり、膝痛（膝の痛み）の原因になったり、削られた軟骨が関節内部の骨膜を刺激し、関節液の分泌を促進します。

膝の関節液の量がふえて来ると膝のはれがひどくなり、膝の前だけではなく全体的に腫れてきて重くだるい感じが出てきます。

変形性膝関節症の中期になると、膝の変形がはっきりわかるようになってます。

●変形性膝関節症の後期症状！

変形性膝関節症の後期はかなり症状が進んだ状態で、膝痛（膝の痛み）もひどく、日常生活に支障をきたす状態になってます。

膝痛（膝の痛み）がひどくなり、仕事をしたり、買い物に行ったり、旅行に出かける事も出来なくなり、社会活動が思う様に出来なくなります。

外界との接触が少なくなり、刺激の少ない生活でストレスを溜め込む事になってしまいます。

また、高齢者の中には、こうした生活が続くと、ボケ症状が現れてくる人もいます。

後期症状の段階では、骨の変形が相当進み、関節の変形が外見的にも目立つようになります。