鼻血と鼻茸の関係

鼻茸とは、簡単にいえば鼻の中のポリープの様なものです。

鼻風邪やアレルギー鼻炎などで副鼻腔の粘膜の炎症が長く続くと鼻の粘膜に白く水ぶくれのような物が出来ます。

あたかも鼻の中にきのこが出来たようで、これが“鼻茸”なのです。

その鼻茸から出血し鼻血が出ることが良くあります。

○鼻茸の出来る原因
鼻茸の出来る原因に関しては、細菌感染やアレルギーなどが関係していると考えられておりますが、まだ、良く分かって無いようです。

アレルギー性鼻炎のある人や慢性副鼻腔炎のある人に鼻茸が多いようです。

○鼻茸の症状
鼻茸の多い症状としては鼻つまりです。
鼻茸は空気の通り道の真ん中の粘膜に出来ることが多く空気の通り道を小さくし鼻つまりが発生しやすくなるのです。
鼻茸がひどくなると鼻が変形する事もあります。

また、鼻茸は、臭いを感じ取る嗅裂（キュウレツ）をふさぐ事もあり、嗅覚が鈍感ぶなってしまう場合もありますし、頭痛の原因になる事もあります。

○鼻茸の治療法
鼻茸も軽傷の場合は保存的療法として通院による薬剤治療も可能ですが、薬物治療で効果が無い場合は手術治療を行います。
手術治療は局所麻酔により鼻茸を摘出するのですが、１個の場合は針金を鼻孔から挿入し引っかけて締め付けて取ります。
しかし鼻茸の数が多い場合は内視鏡をよういて手術が行われます。
手術といっても殆ど日帰りなのですが、慢性副鼻腔炎を合併している場合は粘膜を切開する手術も行い、入院が必要になる場合もあります。