鼻血騒動に環境省が動く！　漫画「美味しんぼ」問題

●鼻血騒動に環境省が動く！　漫画「美味しんぼ」問題

漫画「美味しんぼ」での鼻血の描写問題で環境省も動いた様ですね！

ちょっと騒ぎが大きくなりましたからね！

環境省としては「放射線被ばくが原因で、住民に鼻血が多発しているとは考えられません」と発表したそうです。

この発表は、まさしく漫画「美味しんぼ」に掲載の鼻血の描写問題への対応だと思われ、福島第一原発事故による健康被害について「不当な風評被害が生じることを避ける」為の発表だと思います。

今回の発表のは、「放射線被ばくが原因で、住民に鼻血が多発しているとは考えられません」との発表で、住民の心情に配慮する為だとしているそうです。

環境省の発表は、具体的にどの作品に対してかは言及してないのですが、明らかに漫画「美味しんぼ」の鼻血騒動への対応であることは明らかでしょう。

「美味しんぼ」の内容としては、福島第1原発を見学した主人公らが突如、鼻血や疲労感に襲われるのですが、医師が鼻血や疲労感について、「放射線と関連づける医学的知見はありません」とあるのですが、「福島では同じ症状の人が大勢いる」と説明しています。

漫画「美味しんぼ」の内容に「風評被害を招く」との批判が多くなり騒ぎが大きくなっているのです。


＜環境省からの引用記事＞

放射性物質対策に関する不安の声について

平成２６年５月８日
環境省環境保健部

　東京電力福島第一原子力発電所の事故による被ばくにより、確定的影響の１つとされる疲労感や鼻出血といった症状が多数の住民にあらわれているのではないかとご不安の声をいただきましたので、このような不安による、不当な風評被害が生じることを避けるとともに、福島県内に住んでおられる方々の心情を鑑みて、環境省としての見解を以下のようにお示しいたします。

○国連（原子放射線の影響に関する国連科学委員会（UNSCEAR（アンスケア））が、これまでの知見に基づき公表した「２０１１年東日本大震災と津波に伴う原発事故による放射線のレベルと影響評価報告書」（平成２６年４月２日公表）によれば、住民への健康影響について、「確定的影響は認められない」とされています。
○東京電力福島第一原子力発電所の事故の放射線被ばくが原因で、住民に鼻血が多発しているとは考えられません。
○また、福島県が実施している県民健康調査では、内部被ばく・外部被ばくとも、以下に示す結果となっており、これまでの科学的知見では「放射線による健康影響があるとは考えにくい」と評価される範囲となっています。疲労感・鼻血といった症状と被ばく量との関係が既に知られているほどの被ばくをされた方は確認されていません。
外部被ばく線量は、99.8％が5ミリシーベルト未満、99.9%以上が10ミリシーベル未満
内部被ばく線量は、99.9％以上の方が１ミリシーベルト未満

引用記事：環境省環境保健部


環境省環境保健部の調査では、放射線による健康影響があるとは考えにくい範囲での被ばくしか認められていない事を挙げ、被ばくでの鼻血や疲労感を科学的知見から否定しています。

　漫画「美味しんぼ」の原作者である雁屋哲氏は、漫画への批判について「福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない」とブログでコメントしており、漫画が次々回掲載されてから、批判への反論は行うとの事です。